【沿革】


 日本真珠研究所は、1951年京都大学理学部動物学科教授松井桂一氏の発案と真珠養殖業磯和楠次郎氏らの協力により文部省の公益法人として設立されました。当時の新進気鋭の多くの研究者たち、宮地伝三郎氏なども理事として参加しておりその意気込みが感じられます。
 1888年にはじまる御木本幸吉氏による養殖真珠の発明は、その独自性において、わが国における西洋近代文明の興隆のまっただ中に、日本独自の科学技術の夜明けとその伝統を切り開いたものといえます。
 日本真珠研究所は、これら百十年の独創性の伝統の脈絡を受け継ぎ、今日に至っております。現在、わが国の養殖真珠は海水環境の疲弊、感染などにより、未曾有の被害を被っており、操業率は最盛期の20%にまで衰退しております。他方、科学の分野では、真珠層を形成する結晶化たんぱく質の遺伝子が解明されるなど、分子生物や細胞生物学による新しい研究領域が開かれつつあります。これらめざましい発展を遂げつつある現代生物学のコンセプトや技術を真珠養殖への導入が今日的問題の解決する切り札として期待されております。
 日本真珠研究所は、新しい科学と技術の祝福を受け、新しい装いのもとに再出発いたしております。

 
【創設】


 1951年(昭和26年) 4月18日 文部省設立許可